[答430] 時計の針でできる角
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[答430] 時計の針でできる角
0時からの12時間で、時計の短針,長針,秒針が、文字盤を 45゚,135゚,180゚ に分ける時刻は?
もちろん、「時」は 0~11 の整数、「分」は 0~59 の整数、「秒」は 0以上 60未満です。
また、短針,長針,秒針は、なめらかに動くものとします。
[解答]
その時刻を h時m分s秒とします。
また、短針,長針,秒針の位置は 0時00分00秒から右回りの角度(度数法)で表すものとします。
短針の位置は 30h+m/2+s/120 ,長針の位置は 6m+s/10 ,秒針の位置は 6s です。
秒針と長針の作る角は、6s-(6m+s/10)=±45,±135,±180 だから、
60s-60m-s=±450,±1350,±1800 、
59s=60m±450,60m±1350,60m±1800=30(2m±15,2m±45,2m±60) になり、
59s は 30 の倍数だから、59s=30k (k は整数) とおきます。
0≦s<60 より、0≦59s<3540 、0≦30k<3540 、0≦k<118 になります。
長針と短針の作る角は、(6m+s/10)-(30h+m/2+s/120)=±45,±135,±180 だから、
6m+3k/59-30h-m/2-k/236=±45,±135,±180 、11k/236+11m/2-30h=±45,±135,±180 、
11(k+118m)/236=30h±45,30h±135,30h±180 、11(k+118m)=236・15(2h±3,2h±9,2h±12) 、
ここで、k+118m は 236・15=3540 の倍数で、0≦k<118,0≦118m≦6962 だから 0≦k+118m<7080 、
k+118m=0,3540 、(k,m)=(0,0),(0,30) になり、(s,m)=(0,0),(0,30) です。
(s,m)=(0,0) のとき、秒針と長針の作る角は、6s-(6m+s/10)=0 で適しません。
(s,m)=(0,30) のとき、秒針と長針の作る角は、6s-(6m+s/10)=-180 で、
このとき、長針と短針の作る角は、(6m+s/10)-(30h+m/2+s/120)=±45,±135 だから、
180-30h-15=±45,±135 、-30h=-165±45,-165±135 、h=4,7,1,10 になります。
従って、1時30分00秒,4時30分00秒,7時30分00秒,10時30分00秒で、
確かにこの場合、長針と秒針の角は 180゚ 、短針と長針の角は 45゚ または 135゚ になります。
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