[答717] 円に内接する五角形
[答717] 円に内接する五角形
AB=8,BC=5,CD=8,DE=12,EA=14 である 五角形ABCDE が円に内接しています。
AD,BEの交点をPとして、△APE と 四角形BCDE の面積比は?
[解答1]
AB=CD より 四角形ABCD は等脚台形だから、AC=BD=x とし、AD=y とすれば、
トレミーの定理により、x2=5y+82 、5y=x2-64 、2乗して、25y2=x4-128x2+4096 です。
次に、-cos∠ABD=cos∠AED だから、余弦定理により、
-(82+x2-y2)/(2・8・x)=(122+142-y2)/(2・12・14) 、
-21(64+x2-y2)-x(340-y2)=0 、 -21(1600+25x2-25y2)-x(8500-25y2)=0 、
-21・1600-21・25x2+21(x4-128x2+4096)-8500x+x(x4-128x2+4096)=0 、
-33600-525x2+21x4-2688x2+86016-8500x+x5-128x3+4096x=0 、
x5+21x4-128x3-3213x2-4404x+52416=0 、 (x-12)(x4+33x3+268x2+3x-4368)=0 、
ここで、x2=5y+82>64 より、x>8 だから、x4+33x3+268x2+3x-4368>0 となって、
x=12 、5y=x2-64=80 より、y=16 です。
AC=BD=12 ,AD=16 で、DE=CA より 四角形DEAC は等脚台形だから、CE=DA=16 です。
四角形ABDE で トレミーの定理より、AB・DE+BD・AE=AD・BE 、8・12+12・14=16・BE 、BE=33/2 です。
さらに、BD=DE=12 だから、ADは∠BAEの二等分線です。
従って、
△APE:△ABE=△APE:(△APE+△APB)=AE:(AE+AB)=14:(14+8)=7:11 、
△ABE:△BCE=AB・AE:BC・CE=8・14:5・16=7:5 、
△BCE:△CDE=BC・BE:CD・DE=5・33/2:8・12=55:64 、
△APE:△ABE:△BCE:△CDE=49:77:55:64 、△ABE:四角形BCDE=49:(55+64)=7:17 です。
[解答2]
AB=CD より 四角形ABCD は等脚台形だから、AC=BD=x とし、AD=y とすれば、
トレミーの定理により、x2=5y+82 、5y=x2-64 、x2=5y+64 です。
ここで、△EAD と △BDA の面積比は 14・12:8x=21:x 、その2乗は 441:x2 だから、
(y+14+12)(-y+14+12)(y-14+12)(y+14-12):(x+y+8)(-x+y+8)(x-y+8)(x+y-8)=441:x2 、
(y+26)(-y+26)(y-2)(y+2):(-x2+y2+16y+64)(x2-y2+16y-64)=441:x2 、
(-y2+676)(y2-4):(-5y-64+y2+16y+64)(5y+64-y2+16y-64)=441:(5y+64) 、
(-y2+676)(y2-4):(y2+11y)(-y2+21y)=441:(5y+64) 、
(-y4+680y2-2704):(-y4+10y3+231y2)=441:(5y+64) 、
441(-y4+10y3+231y2)=(5y+64)(-y4+680y2-2704) 、
5y5-377y4+1010y3+58351y2+13520y+173056=0 、
(y-16)(5y4-297y3-3742y2-1521y-10816)=0 、
(y-16){-5(59-y)y3-2y3-3742y2-1521y-10816}=0 、
ここで、14-12<y<8+5+8 、2<y<21 、よって y=16 になり、x2=5y+64=144 、x=12 です。
以下、[解答1]と同じです。
[付記]
結局、5次方程式を解くことになりましたが、四角形CDEAが等脚台形に見えたら、
x=12 (5y=x2-64 より y=16) と見当をつけて、5次式を因数分解することになります。
( この値で 四角形CDEAがトレミーの定理を満たすことを確認すれば 見当が確信になります )
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