[答1463] 半円の内接円

[答1463] 半円の内接円
半円の直径と弧の両方に接する円を (半円の)内接円ということにします。

半径が 252 の半円に互いに外接する2個の内接円があり、
この2個の円の半径が自然数であるとき、その2つの半径は?
[解答]
2個の内接円の半径を m,n とします。

半径が m の内接円と 半円の直径の接点と 直径の中点の距離は、
√{(252-m)2-m2}=√{252(252-2m)}=6√{14(126-m)} 、
同様に、半径が n の内接円については、6√{14(126-n)} です。
よって、半円の直径上の2つの接点の距離の平方は、
〔6√{14(126-m)}±6√{14(126-n)}〕2=(m+n)2-(m-n)2 、
36〔√{14(126-m)}±√{14(126-n)}〕2=4mn 、
14(126-m)+14(126-n)±2・14√{(126-m)(126-n)}=mn/9 、
126-m+126-n±2√{(126-m)(126-n)}=mn/126 、
±√{(126-m)(126-n)}=mn/252+(m+n)/2-126 、
1262-126(m+n)+mn={mn/252+(m+n)/2}2-252{mn/252+(m+n)/2}+1262 、
2mn={2mn/504+(m+n)/2}2 になり、
2mn は有理数の平方で 偶数だから、k を自然数として 2mn=(2k)2 と表され、
2k=4k2/504+(m+n)/2 、m+n=4k-k2/63 、k は 21 の倍数です。
k=21c とおけば、m+n=84c-7c2=7c(12-c) だから 0<c<12 です。
また、mn=2k2=2(21c)2=18(7c)2 だから、
m,n は x2-7c(12-c)x+18(7c)2=0 の解になります。
判別式は (7c)2(12-c)2-4・18(7c)2=(7c)2{(12-c)2-72} で、
これが平方数になるのは、c=1,3 です。
c=1 のとき、x2-11・7x+18・72=0 、(x-2・7)(x-9・7)=0 、x=14,63 であり、
c=3 のとき、x2-9・21x+18・212=0 、(x-3・21)(x-6・21)=0 、x=63,126 ですので、
14 と 63 または 63 と 126 です。
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