[答221] 接線と法線が一致する条件
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[答221] 接線と法線が一致する条件
a>0,b>0 とし、3次関数 y=ax3-14bx のグラフ上に、2点P,Qを、
Pでの接線とQでの法線が一致するようにとれるときの、bの最小値は?
[解答]
Pでの接線(Qでの法線)を y=mx+n とし、P,Qのx座標をそれぞれ p,q とすると、
ax3-14bx=mx+n すなわち、ax3-(14b+m)x-n=0 の解が p, p,q 、
解と係数の関係により、2p+q=0 、よって、q=-2p になります。
y'=3ax2-14b で、 P,Qでの接線は直交するから、
(3ap2-14b)(3aq2-14b)=-1 、(3ap2-14b)(12ap2-14b)=-1 、
簡単のために、6ap2=t とおくと、(t/2-14b)(2t-14b)=-1 、t2-35bt+196b2+1=0 です。
解と係数の関係により、この2次方程式の2つの解の和も積も正の数ですので、
実数解をもてば、解は両方正の数になって、6ap2=t を満たす実数pが存在します。
判別式は (35b)2-4(196b2+1)≧0 、簡単にして、441b2≧4 、b≧2/21 です。
b の最小値は 2/21 になります。
[参考]
y=ax3-14bx のグラフを、原点を中心に √a 倍に拡大または縮小すると、
y/√a=a(x/√a)3-14b(x/√a) 、y=x3-14bx になります。
従って、Pでの接線とQでの法線が一致するようにとれるときの条件は、a に無関係です。
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