[答224] 必要な物質の量
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[答224] 必要な物質の量
物質A1 ,A2 ,A3 ,…… の混合物があって、
物質An (7n+1)グラムは 物質O (24n+8)グラムと反応して、物質C (22n)グラムと 物質W (9n+9)グラムになります。
物質Anの混合物と物質Oを反応させて、物質C 253グラムと 物質W 153グラムが出来るとき、
必要な物質Oの体積は何リットル?
ただし、物質Oの体積は 10グラム当り7リットル とします。
[解答]
n=1,2,3,…… に対して、物質An を an グラム を使うことにすると、
物質Oを、Σ(24n+8)an/(7n+1) グラム 使って、
物質C Σ22nan/(7n+1) グラム と 物質W Σ(9n+9)an/(7n+1) グラム ができます。
Σ(24n+8)an/(7n+1)=(24/7)Σan+(32/7)Σan/(7n+1)、
Σ22nan/(7n+1)=(22/7)Σan-(22/7)Σan/(7n+1)、
Σ(9n+9)an/(7n+1)=(9/7)Σan+(54/7)Σan/(7n+1)
となるから、(1/7)Σan=x, (1/7)Σan/(7n+1)=y とおくと、
22x-22y=253,9x+54y=153 のときの、24x+32y を求めることになります。
x=86/7,y=11/14 となって、24x+32y=320、必要な物質Oは 320グラムで、7・32=224 リットル です。
☆ 実は、この反応は、メタン・エタン等、アルカン( CnH2n+2 )の燃焼で、化学反応式は、
2 CnH2n+2 + (3n+1) O2 ─→ 2n CO2 + (2n+2) H2O です。
分かっていれば、CO2の質量の 32/44、H2Oの質量の 16/18 がOだから、
253・32/44+153・16/18=184+136=320グラム です。
これは、O2 10モル 分で、0℃,1気圧で 224 リットル です。
☆ 気体の標準状態
気体の標準状態も時代によって変化するようです。 初めて知りました。
STP 温度 0℃(273.15 K) 、気圧 1 atm(101325Pa) の状態、1 モル の体積 22.4 リットル (1997年より前)
STP 温度 0℃(273.15 K) 、気圧 1 bar(100000Pa) の状態、1 モル の体積 22.7 リットル (1997年以降)
SATP 温度 25℃(298.15 K)、気圧 1 bar(100000Pa) の状態、1 モル の体積 24.8 リットル (現在 主に使用)
☆ 気体定数
8.31447(J/K・mol),8314.47(Pa・L/K・mol),0.0831447(L・bar/K・mol),0.0820574(L・atm/K・mol)
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