❀ 大阪造幣局桜の通り抜け #6
北海道松前で、「糸括」実生の中から選出育成されたものである。
花は淡紅色で、直径5~6cmもある大輪で、花弁数は50~60枚ある。
紅手毬(べにてまり)
小手毬と同様であるが、花が赤い手毬の状態となるところから、この名が付けられた。
紅虎の尾(べにとらのお)
古くから京都で栽培されていた桜といわれ、その咲く有様は虎の尾のようで、花は淡紅色である。
紅南殿(べになでん)
京都の佐野藤右衛門氏が栽培していた桜。花は紅紫色。
紅豊(べにゆたか)
北海道松前で育成された桜。花は濃紅色で豊かな重弁(花弁数は15枚程)の桜となったので、
この名が付けられた。
法明寺(ほうみょうじ)
京都府美山町の法明寺境内にあった名花を、佐野藤右衛門氏が接木育成し、命名した。花は淡桃白色である。
帆立(ほたて)
花は白色で、雄しべの1~2本が花弁化して、帆を立てたような形をしているところから、この名が付けられた。
牡丹(ぼたん)
大島桜系の里桜で、花はふっくらした牡丹の花を思わすような淡紅色の優雅な大輪で、花弁数は15枚程ある。
松前(まつまえ)
北海道松前町桜見本園で浅利政俊氏が「糸括(いとくくり)」の実生から選抜した美しい里桜である。
花は蕾濃紅色、開花後紅色、花径5~5.5cmと大輪花で、花弁数は35~42枚である。
松前琴糸桜(まつまえこといとざくら)
桜研究家の浅利政俊氏が、昭和34年北海道松前町で毬山家の庭にあった無名の八重桜の大木の種子から
作り出した桜。花弁数は40~45枚で、開花後紅色から淡紅色となる。
次回が最後です。